ある国の森に からすたちの住む村がありました その中にたった一羽 真っ白い羽をしたからすの子どもが うまれました
みんなとちがう白い羽のために からすの子どもには ともだちがひとりもできませんでした
あるとき からすの子は 遠い山に住むという りゅうのうわさを聞きました 金色をしたそのうろこを手に取れば どんな願いでも ひとつだけかなえられるというのです
わたしのはねも みんなのように黒くなれるのかしら?
からすの子はりゅうのうろこをもらうために でかけることにしました
何日も空を飛びつづけ やっとりゅうのすむ山までくると 地上になにか黒いひものようなものがうねっています
ちかづいてみると それは りゅうのうろこを手に入れようとやってきた 人間たちのつくる長い長い行列でした